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「LCD市場はまだ切り開ける」、シャープのディスプレイは“脱四角”も訴求IGZO技術を生かす(2/2 ページ)

» 2014年07月07日 19時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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「LCD市場は、まだまだ切り開ける」

 液晶ディスプレイ(LCD)では、大型、中小型を問わず高精細化が進んでいる。シャープ ディスプレイデバイス開発本部 開発戦略統括の今井明氏は、「液晶ディスプレイではわれわれの予想以上に高精細化が進んでいる。3〜4年前までは“500ppiの画素密度など、本当に必要だろうか”という疑問の声も聞かれたが、実際に超高精細のディスプレイを見た顧客は、やはりそちらを選ぶ。高精細化は、今後も液晶ディスプレイ技術の進化の基本軸となるだろう」と述べ、シャープも高精細化は引き続き訴求していくとの見解も示した。ただし、その他にも「少し変わった開発軸も持つべき」(同氏)としている。その新しい開発軸として訴求するのが「デザイン性」である。フリーフォームディスプレイは、このような背景で生まれた。

シャープ ディスプレイデバイス開発本部 開発戦略統括の今井明氏

 今井氏は、車載分野での反応に手応えを感じている。「(インパネなどを設計するメーカーからは)前向きなフィードバックを得ている。“四角ではないディスプレイを使いたかった”という声もあり、フリーフォームディスプレイによってこうしたニーズに解を提供できるようになった。四角以外のディスプレイを実現することで、液晶ディスプレイ市場はまだまだ切り開いていける」(同氏)。


左=中小型液晶ディスプレイの需要。右=スマートフォン/タブレット端末でも高精細化が進んでいる(クリックで拡大) 出典:シャープ
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