ブースでは、パートナー企業がMAX 10 FPGAを用いた開発プラットフォームの提案を行った。組み込みシステムの機能拡張やコストダウンなどに有効となる。「レガシーなマイコンを置き換えたり、複数のICで実現している機能を1チップに統合したり、生産中止などでICの入手が困難であったりする時などに、FPGAへの移行を提案している」(説明員)という。具体的に、近藤電子工業は、MAX 10 FPGAを実装した小型組み込みプラットフォーム「MAX 10 SoM」を展示し、既存のマイコンを使ったシステムと同等の機能を実現することが可能であることを実演した。また、エヌ・ディ・アールは、バーチャルASSP開発プラットフォームを提案した。この製品は生産中止などで入手困難になったICの機能をMAX 10 FPGAで実現し、同時にその周辺回路/機能も取り込むことで、部品点数の削減などを実現することができる。

パートナー企業がMAX 10 FPGAを用いた開発プラットフォームの提案。左が近藤電子工業の「MAX 10 SoM」、右はエヌ・ディ・アールのバーチャルASSP開発プラットフォーム (クリックで拡大)なお、アルテラは今回のテーマを「全てのエンジニアのためのプログラマブル・ソリューション」とした。その一環として、「Road to FPGA」ゾーンでは、FPGA体験コーナーを設置した。来場者はFPGA開発ソフトウェア「Quartus II」を使って、MAX 10 FPGA設計を体験した。さらに、「マイコンからFPGAに置き換えるにはどうしたらいいのか」「設計中の回路をFPGAで実現できるか」といった質問にも答えていた。
見て、聞いて、触って学ぶ! 人型ロボット「iCub」を公開――STマイクロ
2つのフラッシュメモリを集積、アルテラが「MAX 10 FPGA」を発表
アルテラ、「AEC-Q100」準拠の車載向け電源ICを拡充Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング