耐圧600VのGaNトランジスタ2製品、オンセミとTransphormが発売 : パワー半導体 GaNデバイス
オン・セミコンダクターとTransphormは、耐圧600VのGaN(窒化ガリウム)トランジスタ2製品を発売した。小型電源やアダプタなどの用途に向ける。同時に新製品を搭載した240Wリファレンスデザインキットも発表した。
オン・セミコンダクターとTransphormは2015年3月、耐圧600VのGaN(窒化ガリウム)トランジスタ2製品を発売した。小型電源やアダプタなどの用途に向ける。同時に新製品を搭載した240Wリファレンスデザインキットも発表した。
新製品は、オン抵抗が290mΩ(標準値)の「NTP8G202N(TPH3202PS)」と同150mΩの「NTP8G206N(TPH3206PS)」である。パッケージはTO-220で供給する。
また、240Wリファレンスデザインキットに含まれる評価基板「NCP1397GANGEVB(TDPS250E2D2)」は、ブーストステージで力率補正コントローラ「NCP1654」を利用し、98%の効率を達成している。LLC方式DC/DCステージでは、共振モードコントローラ「NCP1397」を用いることで全負荷効率97%を実現している。これらの効率はスイッチング周波数が約200kHzで動作した場合の性能である。しかも、EN55022クラスBのEMC特性を満たしているという。
GaNトランジスタを搭載した評価基板「NCP1397GANGEVB(TDPS250E2D2)」の外観
両社は、GaNベースの電力システム向けソリューションの提供に関して2014年9月に業務提携し、関連技術や製品の共同開発に取り組んできた。今回はその成果の1つとなる。新製品は両社共同のブランドで販売する。
GaNベースのパワーデバイス/モジュールで、オンセミとTransphormが提携
オン・セミコンダクターは、GaN(窒化ガリウム)ベースの電力システム向けソリューションの提供に関してTransphormと業務提携した。両社は、産業機器やコンピュータ/テレコム機器の小型電源/アダプタ向けパワーデバイス/モジュールを共同開発していく計画である。
半導体メーカー上位10社入り目指す、オンセミの戦略
ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)は2014年12月9日、記者説明会を都内で開催し、「IDM(垂直統合型)の半導体メーカーとして現状世界13位のポジションを、トップ10入りさせることが中期的なゴール」(同社)とし、事業規模拡大に向けた事業戦略を明らかにした。
富士通セミコンがオンセミと半導体製造で合弁
富士通セミコンダクター(以下、富士通セミコン)とオン・セミコンダクター(以下オンセミ)は2014年7月31日、富士通セミコンがオンセミ製品を受託製造するファウンドリ契約を締結するとともに、富士通セミコンが新たに設立する会津若松地区8インチウエハー対応工場運営会社にオンセミが7億円出資することで合意したと発表した。
高周波ドライバICとGaN FETを1パッケージに集積、TIの80Vパワーステージ
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、1個の高周波ドライバICとハーフブリッジ構成された2個のGaN(窒化ガリウム)FETを、1つのパッケージに集積したGaN FETパワーステージ「LMG5200」のプロトタイプを発表した。入力電圧は最大80V、出力電流定格は10Aである。
50A出力のデジタル電源モジュール、4個並列で200A出力も可能
インターシルは、1パッケージで出力電流が最大50Aのデジタル電源モジュール「ISL8272M」を発表した。最新のFPGAやASIC、プロセッサなどの電源用途に向ける。
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