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オシロ用広帯域プローブ、最新MIPI規格に対応低プローブ負荷、容易な接続、低コストを実現(2/2 ページ)

» 2016年03月16日 11時00分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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はんだ付け用プローブチップとプローブをコネクター接続

 さらに、はんだ付け用プローブチップを、プローブ本体側と接続するためのコネクター技術「TekFlex」も開発した。クリップ式のコネクターで、洗濯ばさみのように片手操作で、簡単にプローブチップを挿入することができる。挿入後は確実にロックされるという。

クリップ式のコネクター技術「TekFlex」で片手操作も可能に

 プローブ本体部を除く、はんだ付け用プローブチップとそれをつなぐケーブルの軽量化や柔軟性に優れていることも特長の1つだ。プローブケーブルにかかるテンションを測定したところ、従来の同社製品に比べ、新製品は約4割も軽量化できたという。また、ケーブルやはんだ付け用プローブチップの柔軟性を改善したことで、プローブチップ挿抜時や測定作業時もDUT接続部への余分な加圧を減らすことができる。

 はんだ付け用プローブチップとは別に、手作業でデバッグやテストを行うためのブラウザアクセサリー「P77BRWSR」も用意している。プロービングに用いられる先端部は、微細加工したポゴピン式チップを採用した。針先は4つの突起を持たせたクラウンポイント設計となっており、DUTの金属パッドを確実にグリップすることが可能だという。

デバッグやテストを手作業で行うためのブラウザアクセサリー「P77BRWSR」の外観

Sパラメーターファイルを内蔵

 P7700シリーズには、もう1つ大きな特長がある。個々のプローブ及びチップにSパラメーターファイルが内蔵されている。P7700シリーズをオシロスコープに接続すると、Sパラメーターファイルが自動的にオシロスコープ側にアップロードされ、プローブなどによる特性の歪が自動的に補正される。これによって、測定値からプローブの影響を簡単に除去することができる。

 価格(税別)は、P7708が108万円、P7713が178万円、P7716が228万円、P7720が268万円。P77STFLXA(5チップ入り)は3万2800円、P77STCABLは7万2600円、P77BRWSR22万4000円となっている。

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