さらに、はんだ付け用プローブチップを、プローブ本体側と接続するためのコネクター技術「TekFlex」も開発した。クリップ式のコネクターで、洗濯ばさみのように片手操作で、簡単にプローブチップを挿入することができる。挿入後は確実にロックされるという。
プローブ本体部を除く、はんだ付け用プローブチップとそれをつなぐケーブルの軽量化や柔軟性に優れていることも特長の1つだ。プローブケーブルにかかるテンションを測定したところ、従来の同社製品に比べ、新製品は約4割も軽量化できたという。また、ケーブルやはんだ付け用プローブチップの柔軟性を改善したことで、プローブチップ挿抜時や測定作業時もDUT接続部への余分な加圧を減らすことができる。
はんだ付け用プローブチップとは別に、手作業でデバッグやテストを行うためのブラウザアクセサリー「P77BRWSR」も用意している。プロービングに用いられる先端部は、微細加工したポゴピン式チップを採用した。針先は4つの突起を持たせたクラウンポイント設計となっており、DUTの金属パッドを確実にグリップすることが可能だという。
P7700シリーズには、もう1つ大きな特長がある。個々のプローブ及びチップにSパラメーターファイルが内蔵されている。P7700シリーズをオシロスコープに接続すると、Sパラメーターファイルが自動的にオシロスコープ側にアップロードされ、プローブなどによる特性の歪が自動的に補正される。これによって、測定値からプローブの影響を簡単に除去することができる。
価格(税別)は、P7708が108万円、P7713が178万円、P7716が228万円、P7720が268万円。P77STFLXA(5チップ入り)は3万2800円、P77STCABLは7万2600円、P77BRWSR22万4000円となっている。
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