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制御の世界の“黒船”、TwinCATでメイドを動かす江端さんのDIY奮闘記 EtherCATでホームセキュリティシステムを作る(9)(11/13 ページ)

» 2016年03月31日 10時30分 公開
[江端智一EE Times Japan]

TwinCAT3の本領発揮

 で、ここからが、TwinCAT3の本領発揮なのです。このTwinCAT3というヤツは、既にSCANされているスレーブ(メイド)たちのポートの値を、簡単にプログラムにリンクしてしまうのですよ。

 まず、m_Inputs.Valueのリンクを、以下の図の順番通りに行ってください。

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 これで、m_Inputs.Valueは、スレーブ(メイド"Yuko")の照度センサー用に割り当てたアナログポートの値になります。

 次に、m_Outputs.Valueのリンクを、以下の図の順番通りに行ってください。

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 これで、m_Outputs.Valueは、スレーブ(メイド"Rio")のLEDライトのデジタル出力ポートの値になります。

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 最後にリビルドを実施します。

 まあ、初回はいろいろエラーが出てくると思いますが ―― 頑張ってください。(私もあちこちいじっている内に、いつの間にかコンパイルが通りました)。

 最後に、TwinCAT3のメニューの「TWINCAT」から「Activate Configuration」を選択するとプログラムが動き出します(動き出すまで、数秒のタイムラグがあるかな、という感じがします)。

 実験結果は、こんな感じになりました。

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実験結果

 これで、SOEMだけでなく、TwinCAT3でも、江端家のホームセキュリティシステムを稼働させられるメドがつきました。

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