imecが研究中のシリコンフォトニクス・プラットフォーム : 福田昭のデバイス通信(146) imecが語る最新のシリコンフォトニクス技術(6) (2/2 ページ)
シリコンフォトニクスが使うウエハーはバルクではなく、二酸化シリコン層を埋め込んだSOI(Silicon On Insulator)ウエハーである。CMOSロジックの高速デジタル回路と、フォトニクスに特有の光回路をシリコン層に作り込む。シリコンの光導波路、シリコンの回折格子型光ファイバー結合器、Ge(あるいはSi)の光検出器、GeSiの電界吸収型変調器、シリコンのpn接合によるキャリア空乏型変調器、金属配線層によるヒーター(加熱回路)などである。
直径が200mmのシリコンウエハーを扱うシリコンフォトニクスのCMOSロジックは90nm/130nmの製造技術、直径が300mmと大きなシリコンウエハーを扱うシリコンフォトニクスのCMOSロジックは28nm以下の製造技術を使う。
SOIウエハーに形成する主な光回路の断面構造。出典:imec(クリックで拡大)
(次回に続く )
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