WDは「フラッシュ応用品(NANDフラッシュメモリの応用製品)」と「HDD製品」の売上高や粗利益率(Non-GAAPベース)などの数値を公表してきた。
2021会計年度第4四半期(2021年4月〜6月期)における「フラッシュ応用品」の売上高は前四半期比(前期比)11.2%増、前年同期比8.1%増の24億1900万米ドルである。粗利益率は35.5%とかなり高い。前期の粗利益率は30.0%、前々期の粗利益率は27.1%だった。
フラッシュ応用品のビット換算の出荷容量は前の四半期と比べて4%増えた。記憶容量当たりの平均販売価格(GB単価)は、全製品(Blended)で前四半期から7%上昇し、同一製品(Like-for-like)では前四半期と比べて4%増加した。
2021会計年度第4四半期(2021年4月〜6月期)における「HDD製品」の売上高は前四半期比(前期比)27.4%増、前年同期比22.1%増の25億100万米ドルである。粗利益率は30.3%で前の四半期と比べて5.3ポイント上昇した。
HDD製品の販売台数はクライアントコンピュート(PC)向けが900万台、ノンコンピュート(リテールおよびコンシューマー)向けが870万台、データセンター向けが770万台である。前の四半期に比べるとクライアントコンピュート向けが20万台減少し、ノンコンピュート向けが40万台増加した。データセンター向けは200万台増と大きく伸ばした。HDD製品全体の販売台数は2540万台である。前の四半期に比べて120万台増加した。
HDD製品の平均販売価格(ASP)は97米ドルである。前の四半期から17米ドル増と大きく上昇した。単価の高いデータセンター向けの台数が大幅に増加したことが、ASPを急激に上昇させたとみられる。
(次回に続く)
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