冒頭で、資料を探しに、巨大書店(コーチャンフォー)に行った話をしましたが、実は、NISAもiDeCoもすっとばして、私が、夢中になって立ち読みをしていたのは、これらの本です。
―― ウットリしながら、読み耽(ふけ)ってしまいました。
文系の初心者が、今からプログラミングを覚えて、副業で月10万円稼げる ―― 夢のようなお話ではありませんか。しかも、JavaScriptとPythonが使えるだけで良いらしいみたいです。あと、WordPressで、ホームページを作成するだけで、1件5万円だそうですわよ? 聞きました? 奥さん。
19歳からプログラミングを始めて、今に至るまで、ずっとプログラムから離れなかった私にとって、JavaScriptとPythonなど、午前中に教本を読んで、午後からコーディングを開始できたくらいですし、WordPressを使ったホームページは、自分の分だけでなく、町内会の分も作っていました(町内会から、金、もらえばよかった)。
なんだ、私の将来、私の頭が正常に動き続ける(例:認知症等の発症前)前なら、安泰じゃんか ―― と、ここ最近見たこともないような、ご機嫌な顔をして帰宅した私に、嫁さんはけげんな顔をしていました。
では、とくとご覧ください! 私のこの輝かしいジョブディスクリプションを!!(最近、会社がジョブディスクリプションを書いて提出しろ、とうるさいので、自分でまとめておいたものです)
文系初学者なんぞに、負ける気がしねーぜと、ちょっといい気になっていました。
ところが、(本当に)たった今、気がついたのですが、私の所属している研究所や、ソフト外注の依頼先には、この程度の技術者は「ゴロゴロ」います ―― おおげさではなく、本当に「ゴロゴロ」です。
とすれば、私の競合相手は、文系のプロラミング初学者ではなく、現在、バリバリ、ガリガリ、プログラムを書いている、現役のソフトウェアエンジニアです。そして、考えれば当たり前のことですが、彼らだって、当然、定年後には同じフィールドにやってくるはずです。
全然、ダメじゃん ―― 私の「定年後プログラマー」の構想は、検討前に、崩壊を始めています。
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