GlobalFoundriesがシンガポール拠点の300mmウエハー新工場を正式に開設した。40億米ドルを投じた同工場は2万3000m2のクリーンルームを備え、年間45万枚(300mmウエハー換算)の生産能力を有するという。
GlobalFoundries(以下、GF)は2023年9月12日(シンガポール時間)、シンガポール拠点の300mmウエハー新工場を正式に開設したと発表した。40億米ドルを投じた同工場は2万3000m2のクリーンルームを備え、年間45万枚(300mmウエハー換算)の生産能力を有するという。
GFは2021年6月、この新工場の建設を発表。「新工場はシンガポールで最も先進的な半導体製造施設となり、当社の特長でもあるRF、アナログ/パワー、不揮発メモリの生産能力をさらに拡大する」と説明していた。今回の新工場完成によって、シンガポール拠点全体の生産能力(300mmウエハー換算)は4割強拡大され、年間約150万枚の生産が可能となる。
2万3000m2のクリーンルームを備える新工場により、装置技術者、プロセス技術者およびエンジニアを中心に約1000人の雇用を新たに創出することになるという。なお、2022年6月には新工場への最初の装置2022年6月には搬入されていたという。また、建物の設計は持続可能性を最優先していて、資源と廃棄物の管理や水のリサイクルおよび、全体的なエネルギー効率向上のため、最新技術とソリューションが導入されているという。
GFによると、シンガポールの半導体生産額は現在、世界の半導体市場の11%を占めている。同国は、先進製造業の世界的ハブとなることを目指すビジョンを掲げていて、このシェアは今後さらに拡大する見込みだという。GFの社長兼CEO(最高経営責任者)であるThomas Caulfield氏は、「新工場は顧客やシンガポール政府との緊密なパートナーシップの成果であり、従業員の努力の証だ」とコメントしている。
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