ここからは「第2章:注目すべき市場と電子機器群」の概要を説明していこう。始めは「第2章第1節(2.1):イントロダクション」である。この節は「2.1.1 技術・イノベーションに係る国内外の動き」と「2.1.2 電子機器群の分類と定義」で構成される。
「2.1.1 技術・イノベーションに係る国内外の動き」では、日本政府の科学技術・イノベーション戦略を説明した。同戦略は5カ年間の中期計画である「科学技術・イノベーション基本計画」と、単年度の「統合イノベーション戦略」で構成される。中期計画の「科学技術・イノベーション基本計画」は内閣府によって1996年に初めて策定された。2021年4月には最新の基本計画である「第6期基本計画」を内閣府が策定し、公表した。
第6期では目指すべき社会像を「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せを実現できる社会」と表現した。そして目指す社会像の実現に向けた「「総合知(自然科学と人文・社会科学の融合)による社会変革」と「知・人への投資」の好循環」という科学技術・イノベーション政策の方向性を示した。
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(次回に続く)
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