2011年9月にも、ソフトウェア関連企業に2400万米ドルを投資すると発表したIntel。今回は、総額1億米ドルを投資するという。
Intelの投資部門であるIntel Capitalは、モバイル機器およびPC向けのアプリケーションソフトウェアやデジタルコンテンツなどの開発を手掛ける企業を対象に、1億米ドルの資金を投資することを発表した。
Intelは、ネットブックや民生用のノートPCおよび「Ultrabook」向けのアプリケーションを販売するオンラインストア「AppUp Center」を通じてアプリケーションソフトウェアを販売しているが、今回の資金提供は、こうした事業の支援につながるとしている。
Intelは、最初に資金を提供する企業として、サービス型のモバイルプラットフォームを手掛ける米国のUrban Airshipと、オフィスサーバやタブレット端末を開発するドイツの4tiitooを挙げた。だが、それぞれの企業への具体的な投資金額については明らかにしていない。
Intel Capitalのプレジデントで、Intelのエグゼクティブバイスプレジデントも務めるArvind Sodhani氏は、報道発表資料の中で、「2015年には、インターネットに接続される機器が150億台に上るとされている。現在、さまざまな企業がそうした商機に備えて、オンラインエクスペリエンスを強化および拡張するアプリケーションの提供や実現を目指している。Intel Capitalの投資プロジェクトである『AppUp Fund』は、そうした開発活動を支援するものである」と述べた。
AppUp Fundの投資先となる企業には、インフラ関連製品やミドルウェア、革新的なアプリケーション、デジタルコンテンツなどを開発するメーカーなどが含まれる。この投資プロジェクトは、Intelのアーキテクチャをベースとしたコンピューティング技術を発展させるために設立されたという。
Intelによると、「AppUp Fundは、HTML5などのクロスプラットフォーム技術を含む主要分野への投資に注力する一方で、Ultrabook向けに専門技術を開発するメーカーにも投資する」という。
また、Intel Capitalは、Urban Airshipと4tiitoo以外に、世界各国の企業10社に投資すると発表した。この10社とは、インドのHappiest Minds TechnologiesとTELiBrahma、中国のOutblaze Venture Holdings、Miartech、MakePolo.com、韓国のNeosem、台湾のSNSplusとInsyde Software、日本のOneBeとG-clusterである。これら10社への投資金額は、総額4500万米ドルに達するという。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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