巨額の投資が続いているIntelが、今度は、ジェスチャ認識/動作認識システムの開発を手掛けるフランスのMoveaに800万米ドルを投資する。Intelは、動作認識の分野に注目しているようだ。
Intelは、MEMSやジェスチャ認識といった分野に興味を持っているようだ。フランスのMoveaは、Intelの投資部門であるIntel Capitalが率いる投資ラウンドで650万ユーロ(約800万米ドル)の資金を調達した。この投資ラウンドは、投資会社であるiSourceとGIMVとともに行われたもので、iSourceとGIMVは、これまでもMoveaに対して投資を行っている。
Moveaは、ジェスチャおよび動作認識システムの開発を手掛けており、センサーやデータ融合向けのソフトウェアを提供している。Moveaのソフトウェアで重要な特徴の1つは、異なる用途ごとに異なる機能を容易に構築できることだ。
Intel Capitalの西ヨーロッパおよびイスラエル部門でマネージングディレクタを務めるMarcos Battisti氏は、Moveaが発表した報道資料の中で、「Moveaが提供するソリューションは、豊かなユーザー体験の実現を目指した技術開発の最先端を行っており、民生機器で差異化を図るための重要な要素になるだろう。Intel Capitalは、資金だけでなく、当社の専門知識や広域なネットワークへのアクセスを提供することで、Moveaの成長を支援できると確信している」と述べた。
さらに、Intel Capitalの投資部門でディレクタを務めるErik Jorgensen氏は、「我々は、エレクトロニクスの各分野、特にモバイル分野でMEMSが担う役割は今後も急速に大きくなっていくと信じている。また、Moveaが、MEMSの重要な発展を促進かつ実現する主要なプレイヤーであることを確信している」と述べた。
【翻訳:平塚 弥生、編集:EE Times Japan】
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