Intelは、プロセス技術の微細化とともに、エンジニアの能力の向上にも力を入れている。
IntelのPerlmutter氏は、「エンジニアの能力は、私がエンジニアだった頃とは段違いに向上している。また、最近のエンジニアは、昔とは違った見方で物事を捉えている」と述べている。同氏は、「彼らは、製品に慣れ親しんでおり、幅広いマーケット能力を備えている。それが製品開発に非常に役立つ場合もあれば、妨げになる場合もある」という。
Intelは、堅実なロードマップを用意している。だが、Perlmutter氏は、「だからと言って、その道が今後も安泰だとは限らないということもよく理解している」と述べた。
Perlmutter氏は、「私は常に悩んでいる。プロセス技術が1μmを切った時も、100nmを切ったときにも大いに悩んだ。しかし、私の同僚のエンジニアたちも悩んでいる。彼らは悩みに直面する度に、それを乗り越えてきた。だとすれば、私はもう悩む必要がない」と述べている。
悩みといえば、ARMとARMのパートナー企業は、Intelの進歩を懸念している。Intelの14nmノードは既に“設計の最先端ステージ“に到達しているからだ。
Perlmutter氏は、「14nmプロセス技術を適用した半導体の製造を2013年の後半に開始することを目指す」と述べた。「当社は、14nmプロセス技術を適用した数多くの製品を発表する予定だ。この計画は進んでおり、ARMとの差はこの先さらに広がるだろう。それによって、当社の優位はさらに大きくなると確信している」(Perlmutter氏)。
同氏は、「経験は、実績を伴ってこそ意味がある。より優れた成果を挙げれば、より優位な立場を獲得できる。全ては実績、つまり“小型のチップに搭載された高性能なコンピューティング能力”にかかっている」と締めくくった。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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