NKKスイッチズは、「CEATEC JAPAN 2014(CEATEC 2014)」において、96×64画素の有機ELディスプレイを実装した多機能押しボタンスイッチ「フルスクリーンカラーIS」をデモ展示した。複数個使用して大画面ディスプレイを構成しても、額縁を感じさせない表示が可能となる。
NKKスイッチズは、「CEATEC JAPAN 2014(CEATEC 2014)」において、96×64画素の有機ELディスプレイを実装した多機能押しボタンスイッチ「フルスクリーンカラーIS」をデモ展示した。額縁を限りなく細くしたため、複数個使用して大画面のディスプレイを構成しても、額縁を感じさせない表示が可能となる。
フルスクリーンカラーISは、外形寸法が23.13×20.59mmで、レンズの形状を工夫することで、前面の操作部(スクリーンサイズ)は21.28×18.74mmと狭額縁を実現している。内部には96×64画素の解像度を持つ最小クラスの有機ELディスプレイを搭載し、6万5536色を表示することができる。有機ELディスプレイの寿命は5万時間を達成した。
スイッチとしても優れた性能を確保している。1.8mmのショートストロークで、タッチパネルにはない「クリック感」と「確かな操作感」が得られるという。また、金メッキツイン接点や、防水構造、プリント基板浮き防止仮止め機構などを採用することで、高い信頼性を実現している。
ブースには、フルスクリーンカラーISを縦4個×横22個並べた大画面ディスプレイを設置し、デモ表示を行った。全面に桜の映像を表示させたり、スイッチごとに別の映像を表示させたり、スイッチ別の機能をテキストで表示させたり、ボタンと連動した楽器の映像を表示して音を出したりするなど、ボタン操作で事前に設定されたさまざまな映像表示に切り替えられることを示した。
新製品は、放送/音響機器やアミューズメント機器、監視装置、車載システム、医療機器などの用途に向ける。「デジタルビデオスイッチャの用途では、画面切り替え用スイッチとして実装すれば、別な表示画面ではなく、鮮明な映像をスイッチの操作部に表示させることができる。ゲーム機器メーカーなどからも高い反響を得ている」(説明員)と話す。
同社は、フルスクリーンカラーISなどに表示させる画像ファイルを作成するためのソフトウェア「ISカラーエディタ」や、有機ELディスプレイフルスクリーンカラーIS用のグラフィックボード「IS-GU16」なども用意している。
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