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» 2015年11月30日 11時30分 公開

万年ダイエッターにささげる、“停滞期の正体”世界を「数字」で回してみよう(22) ダイエット(6/10 ページ)

[江端智一,EE Times Japan]

無限に太り続けないのは、なぜなのか?

 ところで皆さんは、ダイエットをしていない時に、無限に太り続けないのはなぜだろうか ―― と考えたことはありませんか?

 「摂取カロリー<基礎代謝カロリー+運動消費カロリー」が、減量の絶対方程式であるなら、 この不等式を、引っくり返せば「太り続ける」ことができるはずです。

 例えば、現在、体重66.5kgの私の基礎代謝カロリーは、1518kcal(キロカロリー)/日で、それに運動消費カロリー708kcal/日(歩行70分+電車60分+デスクワーク480分を週5日間として)を加えると2220kcal/日程度になります(このような計算をしてくれるサイトは、ネット上にたくさんあります)。

 ですから、その2220kcal/日を超える食事を取り続ければ、永久に太り続けることができるようにも思えます。

 実際、2220kcal/日を超える食事をすることは、簡単です。

 私がマクドナルドで、ビッグマック、マックフライポテト(Mサイズ)、チキンマックナゲット(5個)、コーラ(Mサイズ)を頼むとすると、合計1382kcalですので、これを朝夕2食食べるだけでも、540kcal超過します。ここに吉野家の牛丼(並盛)660kcalを追加すれば、1140kcal/日超過です。

 さて、体重を1g増やすためには、7kcalのエネルギーが消費されずに体内に蓄積されれば足ります。ですから、上記のマクドナルドと吉野家で、私は1日163gの増量が可能です。このペースを続ければ、1年間に60kg太ることができ、16年後には、私の体重は1トンを超えるはずです。

 しかし、このようにはなりません。

 この食事(食事が違っても同じカロリー量であれば可)を、死ぬまで続けたとしても、私の体重は、絶対に118kgを超えることができないのです

グラフ

 なぜ、このような計算(シミュレーション)ができるかというと、「7kcal=1g」ということが、あらかじめ分っているからです。

 エネルギーがどこかに消えてなくなることがない(エネルギー保存法則)以上、「7kcalを余分に使えば1g痩せて、7kcalを余分に残せば1g太る」――。結局のところ、ダイエットとは、たったこれだけの単純な足し算と引き算のことなのです。

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