今回の江端家ダイエット計画では、私の体重の減り方が最も大きかったのですが、BMIの数値で比較してみる限り、私は、まだまだ彼女らの敵ではないのです。
外観上は、『私が一番痩せているようにも見える』という話もありますが、単なる開始時からの比較か、性差か、あるいはBMIという計測方法自体に問題があるのかもしれません。
「付録」として、シミュレータのC言語版を公開致します*)。
*)一部のWebブラウザでは、改行がうまく表示されない可能性があります。その場合は、こちらをご覧ください。
このプログラムを"weight.c"という名前で保存して、「gcc -g weight.c -o weight -std=c99」でコンパイルしてください。自分の体重をシミュレーションしたい場合は、自分の値に書きかえてコンパイル→実行してください。
// gcc -g weight.c -o weight -std=c99
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
int main ()
{
// 体重変動シミュレーションプログラム
//基礎代謝量と求め方 ?ハリス・ベネディクト方程式(日本人版) 計算式 //http://www.kintore.info/kisotaisya_mass/index.cgi
//【計算式】
// 男性 66.5+(体重kg×13.8)+(身長cm×5.0)-(年齢×6.8)
// 女性 665.1+(体重kg×9.6)+(身長cm×1.9)-(年齢×7.0)
// 江端智一 2015日11月8日現在のデータを使って計算
#if 0 // 増量シミュレーション
double weight = 66.5; // 体重 66.5kg
double lengthw = 172.0; // 身長 172cm
double age = 50.0 + 7.0/365; // 年齢 50歳と7日目 (2015年11月8日現在)
#endif
// 江端智一 2014日2月4日現在のデータを使って計算
#if 1 // 100日ダイエットシミュレーション
double weight = 78.0; // 開始時の体重 78.0kg
double lengthw = 172.0; // 身長 172cm
double age = 49.0 + 94/365; // 開始時の年齢 49歳と94日 (2014年2月4日現在)
#endif
// 最初の基礎代謝カロリー 男性 66.5+(体重kg×13.8)+(身長cm×5.0)-(年齢×6.8)
double consumption_calorie = 66.5 + weight * 13.8 + 172.0 * 5.0 - age * 6.8;
// このカロリーに運動消費カロリーを加えて、トータルの一日の消費カロリーを算出する
// (現在の体重 66.5kgにおいて)一日運動消費カロリー 708kcalと推定し、このカロリーは、体重に比例するものと仮定する。
consumption_calorie += weight/66.5 * 708.0;
printf("consumption_calorie = %f\n", consumption_calorie);
#if 0 // 増量シミュレーション
// 毎日、以下の量を食べると仮定する。
// 私がマクドナルドで、ビッグマック、マックフライポテト(M)、チキンマックナゲット(5個)、コカ・コーラ(M)を頼むとすると、合計1,382kcal。ここに吉野家の牛丼(並盛)660Kcalを追加
double source_calorie = 1382.0 * 2 + 660.0;
#endif
#if 1 // 100日ダイエットシミュレーション
// 江端のデータと一致する摂取カロリー
double source_calorie = 1720; // この値をなんどもいじって、実測データに近づける
#endif
printf("source_calorie = %f\n", source_calorie);
for (int day=0; day < 1460; day++){ // 1460日は、ちょうど4年分の日数
// 7kcal = 1g = 0.001kg となる
double diff_weight = (source_calorie - consumption_calorie)/7.0 / 1000.0;
weight += diff_weight;
age += 1.0/365.0;
consumption_calorie = 66.5 + weight * 13.8 + 172.0 * 5.0 - age * 6.8;
consumption_calorie += weight/66.5 * 708.0;
printf("day:%d\tweight = %f\tconsumption_calorie =%f\n", day,weight, consumption_calorie);
}
}
江端智一(えばた ともいち)
日本の大手総合電機メーカーの主任研究員。1991年に入社。「サンマとサバ」を2種類のセンサーだけで判別するという電子レンジの食品自動判別アルゴリズムの発明を皮切りに、エンジン制御からネットワーク監視、無線ネットワーク、屋内GPS、鉄道システムまで幅広い分野の研究開発に携わる。
意外な視点から繰り出される特許発明には定評が高く、特許権に関して強いこだわりを持つ。特に熾烈(しれつ)を極めた海外特許庁との戦いにおいて、審査官を交代させるまで戦い抜いて特許査定を奪取した話は、今なお伝説として「本人」が語り継いでいる。共同研究のために赴任した米国での2年間の生活では、会話の1割の単語だけを拾って残りの9割を推測し、相手の言っている内容を理解しないで会話を強行するという希少な能力を獲得し、凱旋帰国。
私生活においては、辛辣(しんらつ)な切り口で語られるエッセイをWebサイト「こぼれネット」で発表し続け、カルト的なファンから圧倒的な支持を得ている。また週末には、LANを敷設するために自宅の庭に穴を掘り、侵入検知センサーを設置し、24時間体制のホームセキュリティシステムを構築することを趣味としている。このシステムは現在も拡張を続けており、その完成形態は「本人」も知らない。
本連載の内容は、個人の意見および見解であり、所属する組織を代表したものではありません。
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