MicronはDRAMとNANDフラッシュメモリのビット換算成長予測(市場全体の予測)を業績発表で公表するのが通例となっている。市場全体では2022年(暦年)にDRAMが10%台の半ばから後半の比率で成長し、NANDフラッシュメモリが約30%の比率で成長すると予測した。また現在、DRAMとNANDフラッシュメモリの需給バランスは健全な状態にあるとする。供給不足は非メモリ品で深刻なものの、改善されつつあるとみる。
Micron自身のビット成長予測は前四半期の業績発表時点と変わらない。2022年(暦年)は市場全体と同じ水準で成長すると予想する。また会計年度の後半に強いビット需要を期待できることから、会計年度ベースでは過去最高の売上高になると期待する。
MicronはDRAMとNANDフラッシュメモリの量産状況を世代別に公表してきた。2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)はDRAMの主力製品(ビット換算による最多数量出荷品)が1znm世代と1アルファnm世代、NANDフラッシュメモリの主力製品が176層(ワード線の積層数)品となっている。
設備投資額は2022会計年度第2四半期(2021年12月〜2022年2月期)に26億米ドルである。2022会計年度全体の設備投資額は、110億米ドル〜120億米ドルに達すると予想する。
⇒「福田昭のストレージ通信」連載バックナンバー一覧
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.