この小さな緑のロボット、つまりAndroidにとって、NFCの次に来るキーワードは何だろうか。仮想現実か、ジェスチャ認識インタフェースか。それともHTML5対応だろうか。
アクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)を採用した小型ディスプレイは、既に登場している。「iPad」やiPhoneに搭載される日はいつになるのだろうか。また、50インチクラスの大型ディスプレイ向けのAMOLEDは登場するのだろうか。あるいは、MEMSベースのディスプレイやピコプロジェクタの勢いに押されてしまうのだろうか。
世界各国の電力会社がアナログ方式のスタンドアロンシステムからデジタルネットワークへと移行を始めれば、エレクトロニクスや半導体の業界にとって次のメガマーケットになると期待されている。スマートメーターに使われる無線部品から、変圧器や変電所向けの電源、太陽光発電所や風力発電所、これらの発電所に併設されるエネルギー貯蔵システムなど、その潜在的な市場機会は巨大である。
ただし、実用化にはまだ遠いというのが現状だ。一般に公共料金は規制があるので、何かを変えるとなるとどうしても時間がかかる。京都議定書の条約なども、スマートグリッドの実用化に影響を与えるだろう。さらに、スマートグリッド市場には不透明な点も多い。例えば、冷蔵庫やドライヤーに使われた電力量をモニタリングしたい人が、どれだけ存在するのだろうか。
先進的な電力会社やCisco Systemsなどのベンダーは既に、スマートグリッドの事業部門を立ち上げて事業計画を整備している。過去2年の間に標準規格の草案も策定された。しかし、ITと電力網を組み合わせ、燃料の無駄遣いを減らせるような電力システムを実現するには、技術的には未熟だと考えられる。
2011年末には相互運用ガイドライン「P2030」が発行へ、スマートグリッドの国際標準策定が進む
スマートグリッドを実現する無線の進化、サービス連携や組み込み容易に
最後は、現在の半導体製造フローを使って3次元ICを製造する技術である。TSV(シリコン貫通ビア)とウエハーボンディングの導入は、製造工程を変えつつあるだけでなく、半導体製造事業に新規に参入するメーカーにチャンスを与えている。いずれにしても、勝者、敗者が決定するのはまだ先のことである。
「ソニーの裏面照射型CMOSセンサーにも採用」、酸化膜接合の新技術のインパクトとは!?
半導体メーカー6社が、SEMATECHのシリコン貫通電極の研究プログラムに参加
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