Googleは、モバイル向けOS事業の舵を切り直しているようだ。Googleは2013年3月13日、Android(後にGoogleが買収)の設立者であり、Android部門の責任者を務めてきたAndy Rubin氏が同部門を離れることを明らかにした。Rubin氏のチームは、Sundar Pichai氏率いる「Chrome OS」チームと統合される。Chrome OSチームは、Chrome OSを搭載するノートPC「Chromebook」を開発した実績を持つ。
こうした人事が行われたのは、経営陣とRubin氏の意見が対立したためなのか、それともRubin氏が大規模な事業の運営から手を引いて、次の大きなステップを踏み出したいと考えたためなのかは不明だ。
いずれにせよ、新しいリーダーの下、Android搭載ノートPCのような新製品の開発に向けて、Google社内における機運が高まっていることは確かである。Pichai氏は、Chrome OSを搭載した携帯電話機――おそらく、より低価格のスマートフォン――を開発して、中国やその他の新興国への進出を目指す可能性もある。
このように推測すると、次のような疑問が浮かんでくる。Chrome OSとAndroidは、メモリやプロセッサにどのような違いがあるのか? Googleは、Chrome OS搭載スマートフォンの新たなユーザーを獲得するために、どんな戦略を用意しているのか? Googleとそのパートナー企業は、AndroidとChrome OSの機能のオーバーラップに、反対していないのか?
AndroidとChrome OSの2つに注力することは、Googleにとって理にかなった戦略だ。Android搭載ノートPCは、MicrosoftのWindows RTに対するとどめの一撃になるかもしれない。
答えの出ない数多くの疑問があるが、そのうちの1つを読者に問いかけたい。
あなたは、Android搭載ノートPCやChrome OS搭載携帯電話機を、開発したり使用したりしたいと思いますか?
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.