Samsung Electronics最新スマートフォン「GALAXY S4」。5インチのフルHD有機ELディスプレイを備えた同機種は、写真に音を入れる機能や、画面に指を触れずにスクロールができる機能など、新しい機能を搭載している。
「使う楽しさを充実させたスマートフォン」。サムスン電子ジャパンの代表取締役を務めるバン・サンウォン氏は、Samsung Electronicsの最新スマートフォン「GALAXY S4」の日本向け記者発表会にて、同機種をこのように評した。
実際、GALAXY S4には、これまでにはなかったような興味深い機能が複数搭載されている。
例えば、「サウンド+ショット」では、写真とともに最大9秒間の音声を録音できる。その写真を送ると、受け取った側でも、写真が表示されると同時にその音声が流れる*1)。自分の両親に子供の写真を送るときに「元気にしてる?」というメッセージを入れられたり、焼き肉の写真を撮ったときに、肉を焼く音を入れたりといった使い方ができる。
*1)受け取った側で音声も再生できるのは、現時点ではGALAXY S4のみ。他の「GALAXY S」シリーズや、他メーカーの端末では、写真だけが表示されることになる。
「Sプレビュー」は、指を画面に近づけるだけで、画像フォルダの中身などが画面に表示される機能である。サムスン電子ジャパンによれば、静電容量方式タッチパネルの感度を上げることで、このような機能を実現できたという。
「Sジェスチャー」は、画面に触れずにスクロールやページ送りをできる機能だ。スマートフォンに搭載している赤外線センサーで手の動きを感知する。手を画面にかざし、上下に動かせばスクロールが、左右に動かせばページ送りなどができる。
「スマートポーズ」は、動画の再生中に視線を画面からそらすと、その動画が一時停止するというもの。目を戻すと、再生する。
GALAXY S4は、フルHD(1920×1080画素)の5インチ有機ELディスプレイを搭載している。画素密度は441ppiに達する。ちなみに、Appleの「iPhone 5」の画素密度は326ppiである(iPhone 5の分解記事はこちらから)。
外形寸法は137×70×8mmで、重さは134g。バッテリの容量は2600mAhで、「GALAXY S III」の2100mAhに比べて500mAh増加した。ごく普通に使用した場合、45時間、電池が持つという。
日本では、NTTドコモが5月16日よりGALAXY S4の事前予約を開始する。販売は5月23日から。NTTドコモのプロダクト部長を務める丸山誠治氏によれば、2013年度における同社のスマートフォン販売台数は、前年度比で21%増となる1600万台に達すると見込んでいるという。同氏は、GALAXY S4が追い風になると強調した。
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