SEMIは2013年12月3日、2013〜2015年の世界の半導体製造装置の市場規模予測を発表した。それによると、ことし2013年の世界半導体製造装置販売額(新品に限る)は2013年半ば時点の予測を下回り、前年比13.3減の320億米ドルとなるとした。2014年の同販売額については、2013年比23.2%増と大幅な伸長を予測した。
SEMIは12月3日、都内で開催したSEMICON Japan 2013(2013年12月4〜6日、幕張メッセ/関連記事:もはや半導体業界だけのイベントではない――SEMICON Japan 2013)に関する記者会見で、2013年12月現在の半導体製造装置市場予測を明らかにした。
2013年の世界半導体製造装置販売額(新品に限る)は、2013年半ばに発表していた予測を下回り、前年比13.3%減の320億米ドルとなるとした。
SEMIのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるデニー・マクガーク氏は、「2013年半ば時点で期待した韓国や北米での半導体設備投資が予想を下回り、製造装置販売額も結果として下振れした」と分析した。なお、SEMIでは、2013年の半導体デバイスの市場規模は、「前年比で1桁%台前半の成長」とみている。
2014年以降については、「引き続き、半導体デバイスがスマートフォン、タブレットPCの需要増で伸長する見込み。半導体デバイス市場規模は2014年は前年比1桁%台半ば、2015年も同1桁%台後半で、プラス成長するとみている。それと並行して、半導体設備投資もファウンドリやメモリメーカーを中心に増加する見込みで、製造装置販売額は新品、中古ともに拡大するだろう」との見通しを語り、2014年の半導体製造装置販売額(新品に限る)として前年比23.2%増となる394億6000万米ドルを予測した。
直近のBBレシオ(出荷受注比率)についても「2013年11月は受注額が伸長し、改善傾向にある。このことは、日本の製造装置メーカーに限ったBBレシオでも同様。日本を含めて、この改善傾向が2014年も続くだろう」とした。
シリコンウエハーの販売額については、「より300mmウエハーの販売比率が高まっていく」とし2013年前年比1%増、2014年同4%増、2015年5%増を予測した。
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