ルネサス セミコンダクタ パッケージ&テスト ソリューションズは、画像認識ソリューションとして名刺サイズの小型画像認識ボードや画像認識ユニット、ソフトウェア開発環境などを「画像センシング展2014」で展示した。
ルネサス セミコンダクタ パッケージ&テスト ソリューションズは、「画像センシング展2014」(2014年6月11〜13日、パシフィコ横浜)において、画像認識ソリューションとして名刺サイズの小型画像認識ボードや画像認識ユニット、ソフトウェア開発環境などを展示した。
ブースでは2014年秋に発売を予定している小型画像認識ボード「SVP-Ax330CL」をパネルで紹介した。外形寸法は100×60mmの名刺サイズで、従来の「SVP-Ax330」と同じだが、SVP-Ax330CLの心臓部ともいえるSoCは、SH-4Aをベースに専用画像処理IPコアを実装した。映像ひずみ補正処理を行う機能もハードウェアで搭載している。「ボードは開発中で、演算性能を実測しているわけではないが、画像処理の性能はSVP-Ax330に比べて2倍以上となる予定」(説明員)と話す。
SVP-Ax330CLは、SVP-Ax330と比べ画像処理用プロセッサなどをワンチップに集積したSoCの演算性能を高めると同時に、「CameraLinkのサポートやSDカードインタフェースなどの機能を新たに追加する」(説明員)という。「人体を検知する監視カメラ用途だけでなく、組み立て製造ラインや食品検査ラインでも、複数台のカメラから取り込んだ画像を処理して、高さ方向を検知できるステレオカメラのニーズは高い」(説明員)として、カメラ入力は2チャネル分のアナログ入力を残しつつ、新たにデジタル入力のCameraLinkを1チャネル追加している。SDカードへの対応は、センサーがシステムの異常を検知した場合に、アラーム信号に同期してカメラの画像をリアルタイムに記録するような用途を考慮したものだ。
もう1つ大きな特長がある。サンプル価格を9万8000円と比較的安価に設定した。従来のSVP-Ax330は価格が19万円なので、購入する条件などによっては従来の半分以下の価格に抑えることが可能となるという。
なお、同社はルネサス エレクトロニクスの半導体後工程製造統括子会社。ルネサス エレクトロニクスの生産部門再編に伴って2014年4月1日に発足した(関連記事:ルネサス、生産部門を再編――1万人対象に無制限の希望退職募集)。
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