LG Displayは、米国ラスベガスでまもなく開催される「2015 International CES」(2015年1月6〜9日)で、厚さがわずか7.5mmの55インチ液晶ディスプレイを展示する。これは、Appleの「iPad Air」と同じ厚さだ。ベゼル部分も狭い。また、LG Displayは、64インチで厚さが8.2mmの液晶ディスプレイも展示する予定だ。
LG Displayが展示する超薄型の液晶ディスプレイは「Art Slim」と呼ばれるものだ。同社は、液晶ディスプレイでは高画質を追求してきたが、Art Slimを見ると、2015年はデザインの美しさに重点を置こうとしていることが分かる。これは、タブレット端末市場をけん引してきたAppleと同じ哲学だ。
LG Displayは、「iPad Air」と厚さが同じ55インチの液晶ディスプレイを展示する 出典:LG Display
平均よりも75%薄い
LG Displayによれば、既に市販されている55インチ液晶ディスプレイの平均の厚さは30mmだという。つまり、Art Slimは一般的なディスプレイよりも75%薄いことになる。さらに、Art Slimは軽量化も図っている。55インチ版は10.4kg、65インチ版は16.2kgだ。競合品に比べて25%軽いとしている。
Art Slimシリーズは、ベゼルの幅を最小限に抑えることと、液晶パネルのバックカバーにアルミニウムの複合材料を使うことで、薄型化と軽量化を図った。同社によれば、アルミニウム以外の複合材料もいくつか使っているようだ。
Art Slimは、まずは中国市場に投入される。2015年後半には、やや小さいサイズの49インチ版もラインアップに加わるという。