これまでは、「スマートフォンにつながる」という点だけが前面に押し出されてきた印象を受けるスマートウオッチ。最近は機能性はもちろん、“見た目”も洗練され始めているようだ。
スマートウオッチへの関心が高まっている。
ソニーはスマートウォッチ「SmartWatch 2」のシステムを大幅にアップデートし、400ものアプリにアクセスできるようにすると発表した。同社によれば、ここまで多数のアプリにアクセスできるスマートウオッチは、現時点ではないという。
LG Electronicsは、スマートウオッチ「LG G Watch」のWebサイトを開設した。LG G Watchは、2014年3月19日に発表されたもので、Googleのウェアラブルプラットフォーム「Android Wear」を搭載する(関連記事:LG、「Android Wear」搭載スマートウオッチを発表)。
LG G Watchには大きな特長が2つある。ディスプレイが常にオンであることと、防水/防じんであることだ。ディスプレイが常時オンというスマートウオッチはあまりない。例えば、Samsung Electronicsのスマートウオッチ「GALAXY Gear」は、電力を節約するため数秒後にはディスプレイがオフになる。ユーザーは時刻を見るためにディスプレイをオンにする際、腕を振ったりボタンを押したりしなくてはならない。これらは骨の折れる動作ではないが、時刻を確認するためだけにいちいちスマートウオッチのディスプレイをオンにするのは煩わしい。時刻を素早く確認できるというのが、腕時計の本質だからだ。
Qualcommのスマートウオッチ「Qualcomm Toq(クアルコム トーク)」のディスプレイは、常時オンである。Qualcommが独自に開発を続けている低消費電力のディスプレイ技術「mirasol」を搭載しているためだ。
LG G Watchは、2014年夏に発売される予定だ。Android Wearについては、2014年6月25〜26日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催する開発者会議「Google I/O」で詳細が発表されるとみられている。
ソニーのSmartWatch 2のアップデートも話題になっている。アップデートによって、文字盤や壁紙を、アプリを介してではなく、スマートウオッチから直接カスタマイズできるようになった。GmailとFacebookのアプリの機能も向上している。
機能性だけでなくファッション性にも気を配ったようで、システムのアップデートに加え、新色も登場している。ビジネス向けにプラスチックではなくメタルをストラップに採用したバージョンや、2014年にブラジルで開催される「FIFAワールドカップ」を記念したバージョンがある。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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