ロームは、従来品に比べて高い電力変換効率を実現した耐圧80VのMOSFET内蔵DC-DCコンバータ「BD9G341AEFJ」を開発し量産を始めた。通信基地局やFA機器、モータ制御などの用途に向ける。
ロームは2015年10月、従来品に比べて高い電力変換効率を実現した耐圧80VのMOSFET内蔵DC-DCコンバータ「BD9G341AEFJ」の量産を始めた。通信基地局やFA機器、モータ制御などの用途に向ける。
BD9G341AEFJは、0.6μmの高耐圧BiCDMOSプロセス技術を用いて製造する。非絶縁型DC-DCコンバータで耐圧80Vを実現した。入力電圧範囲は12V〜76Vに対応しており、通信基地局やFA機器の主な電圧帯となる48Vにおいて、突発的に生じるサージ電圧に対しても十分なマージンを確保することができる。出力電圧範囲は1.0〜VccVである。出力電流は最大3A。
電力変換効率も高い。一般品と比べて、最大で19%、安定使用時において1.5%(発信周波数300kHz、電源電圧48V、出力電圧5V時)も電力効率を改善した。同社によれば「この数値は、耐圧80Vクラス品として業界最高レベル」だという。また、独自の保護機能により、出力ピンがショートした場合でも、発熱を抑えて製品の破壊を防止することができるという。
パッケージは、外形寸法が4.9×6.0×1.0mmの8端子HTSOPで供給する。サンプル価格(税別)は600円となっている。
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