GLOBALFOUNDRIESが米国ニューヨーク州にファブを建設する許可を得た。同社とアップルは、プロセッサの製造の請け負いについて交渉を進めているともうわさされている。
地元の報道によると、GLOBALFOUNDRIESは、米国ニューヨーク州サラトガ郡のLuther Forest Technology Campusに2棟目のウェハー製造施設「Fab 8.2」を建設する計画の認可を得たという。
同施設の建設日程は明らかにされていない。GLOBALFOUNDRIESがAppleなどの主要なファブレスメーカーと契約し、大量生産を請け負うかどうかに、建設のスピードが左右される可能性もある。Appleはサプライチェーンの一部を米国に戻す意向があるとも報道されており、その点からFab 8.2は有利であるといえる。
Fab 8.2の建設計画は、2013年1月に同社のCEOであるAjit Manoocha氏によって初めて言及された。だが、最近のBusiness Reviewの報道によると、建設費は当初伝えられた100億米ドルから「最大で147億米ドル」に増えたという。
Fab 8.2建設に向けたGLOBALFOUNDRIESからの申請は、建設による交通渋滞や水道など公共資源への影響などが懸念されていたにもかかわらず、先週、ニューヨーク州サラトガ群マルタ市の委員会から満場一致で認可された。
Fab 8.2の床面積は57万5000平方フィート(約5万3000平方メートル)で、建設を機にニューヨーク州における同社の従業員は、従来比3倍の6700人になる見込みだ。既に建設された「Fab 8.1」がフル稼働になれば、2000人以上が雇用されるとみられる。
GLOBALFOUNDRIESは、Fab 8.2の建設開始日やウエハーの生産が可能になる時期については何も明らかにしていない。Business Reviewは、GLOBALFOUNDRIESの広報担当者のコメントを引用する形で、「同社は生産を拡大する必要のある時にFab 8.2の建設に着手するのだろう」と伝えた。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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