AMDは、組み込み機器向けにx86コア搭載のSoC/CPUファミリ「AMD Embedded Gシリーズ」を発表した。通信/ネットワークインフラ装置、産業用制御機器、シンクライアント、デジタルサイネージなどの用途に向ける。
AMDは2014年6月、組み込み機器向けにx86コア搭載のSoC/CPUファミリ「AMD Embedded Gシリーズ」を発表した。通信/ネットワークインフラ装置、産業用制御機器、シンクライアント、デジタルサイネージなどの用途に向ける。
新開発のAMD Embedded Gシリーズは、開発コードネームが「Steppe Eagle」と呼ばれていたSoCファミリ4製品と、同「Crowned Eagle」のCPUファミリ2製品である。エンタープライズ級のECC機能や、高性能なGPUおよびI/O機能をワンチップに集積している。その上、現行のAMD Gシリーズと端子互換となっており、システムの機能拡張なども容易に行えるという。
新型SoCファミリは、x86コアの搭載数が4コアタイプと2コアタイプをそれぞれ2製品ずつ用意している。特に、コンフィギュラブルTDP(Thermal Design Power)対応により、電力消費を抑えるシステム設計を可能にするとともに、従来のGシリーズに比べて、チップ全体のパフォーマンスを最大53%向上させることができるという。また、「ARM TrustZone」アーキテクチャ上に構築した「AMDプラットフォームセキュリティプロセッサ」(PSP)を搭載することで、セキュリティ機能を強化している。
新型CPUファミリは、2製品とも4個のx86コアを搭載している。CPUの動作周波数は1.2GHzもしくは2.0GHzとなっている。また、PCIe Gen2.0やUSB3.0、SATAポート、ECC機能付きシングルチャネルDDR3-1600メモリなどに対応している。
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