Qualcommの2015会計年度第4四半期の売上高は55億米ドルで、前年同期比で18%減、前期比で6%減となった。利益は11億米ドルで、前年同期から44%、前四半期から10%、それぞれ減少した。2015会計年度の売上高は2015年から5%減となる253億米ドルで、利益は同34%減となる53億米ドルだった。
Qualcommの業績は低迷しているものの、金融業界の業績予想をわずかに上回る結果だった。同社はスマートフォン市場のさらなる減速に備えて、2015年7月に全社員の15%を削減する大規模なリストラ計画を発表している。同社は、2016年秋以降、売上高と収益がプラスに転じ、2016会計年度は“転換の年”になると予想している。
Qualcommにとって明るい兆しの1つが、最近発表した「Snapdragon 820」プロセッサで60ものデザインウィンを獲得したことだ。ただし、その中にAppleの「iPhone」に次いで売上高2位を誇るSamsungの次世代ハイエンドスマートフォンが含まれているのかどうかは明らかにされていない。
Aberle氏は、QualcommとSamsungの協力関係が「より強固になっている」としている。中国では、QualcommはこれまでにHuawei、TCL、ZTEという大手3社と契約を締結した他、現在交渉中のメーカーも多数あるとしている。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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