「りんなに近々、画像認識機能を追加する」と洪氏は語る。中国では既に画像認識機能が導入され、発表後10日間で920万枚の写真がアップロードされている。例えば、LINE上でりんなに人物画像を送ると、顔の発見や性別、年齢、ルックスのスコアなどから識別し、コメントを返してくれる。ルックスのスコアが高ければ容姿を褒め、低ければ性格面での印象を伝えるといった配慮もしてくれるという。
動物も種類の識別ができるだけなく、SNSや検索サービスの情報を元に「この犬は有名人の○○に似ているね」というような本当に会話をしているかのような反応を返してくれる。書籍1000万冊をデータとして蓄積しており、タイトルや読者層を把握している。服の種類や生地、スタイルといった部分も分かるとしている。
「XiaoIceでは、中国のECサイトと連携し、AIが一緒にショッピングする友達として機能している」と洪氏は語る。つまり、冒頭で記したように、今後は感情的なつながりだけでなく、AIはあらゆる生活のシーンにおいて、私たちを助けてくれる“Webエージェント”となる未来が近いうちにやってくるかもしれない。
洪氏はAIの未来について、「AIの進化は今後、ビッグデータをどう生かすかによって決まってくる。それに伴い、データから新しいアルゴリズムやアイデアを生み出せるデータサイエンティストの需要が高まっている」と語る。
また、AIの危険性をめぐる議論も盛んに行われているが、「コンピュータは、今現実に起こったことをたった5分で世界中に広めることができる。これはコンピュータにしかできないことだ。しかし、コンピュータだけでは新しいものは生み出すことはできない。つまり、機械を動かすためのアルゴリズムは人間によってプログラムされている。コントロールができない、次の動きを予測できない機械は非現実的だ」(洪氏)とした。
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