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48Vハイブリッドシステムにフォーカス車載システムに安定した電源を供給

ビシェイ ジャパンは、「国際カーエレクトロニクス技術展」において、48Vボードネットスタビライザー(電源安定化回路)向け半導体デバイス、受動部品などを紹介した。

» 2016年01月20日 08時00分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 ビシェイ ジャパンは、「国際カーエレクトロニクス技術展」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)において、インホイールモーター駆動やフルLEDヘッドランプのデモ展示などを交え、48Vボードネットスタビライザー(電源安定化回路)向け半導体デバイス、受動部品などを紹介した。

 同社は、48Vボードネットスタビライザ向けにさまざまな半導体や受動部品を用意している。パワーMOSFETを始め、TVSダイオードやフィルター、インダクタ、トランスなどの磁性部品、電流検出抵抗器、表面実装タイプのアルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサなどである。展示ブースでは、これらの製品を搭載した制御回路を用いて、インホイールモーターの駆動やフルLEDヘッドランプの点灯といったデモ展示を行った。

インホイールモーター駆動のデモ展示

 自動車の燃費改善に向けて、信号待ちや交通渋滞などで一旦停止している間、エンジンを止めるアイドリングストップ機能を搭載した車両が増加している。このシステムではエンジンを再始動する時に、スターターモーターを回す。この時に大電流を必要とするためバッテリの出力電圧が一時的に低下することがある。こうした場合でも、他の電子機器の動作に影響を及ぼさないよう、最低限の電圧を出力するための電源安定化回路が必要となる。

 また、欧州市場で2016年から車両に導入される予定となっているのが48Vハイブリッドシステムである。48Vハイブリッドシステムは、電源電圧を48Vに引き上げたスターターモーター兼発電機やリチウムイオン電池、降圧用DC-DCコンバータなどで構成される。トヨタ自動車などが採用するフルハイブリッドシステムと比べて、システムコストはほぼ半分に低減することができるとみられている。「欧州車向けにビジネスを展開しているティア1サプライヤなどに、当社の製品を提案していく」(説明員)と話す。

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