JFEホールディングスは、液晶パネルや通信機器、事務機器などの応用分野に向けたASICを手掛ける100%子会社の川崎マイクロエレクトロニクスの全株式をメガチップスに譲渡する。メガチップスは大阪に本社を置くファブレス半導体ベンダー。6月下旬までに取引を終える予定で、川崎マイクロは同社の完全子会社になる。
JFEホールディングスは、100%子会社のファブレス半導体ベンダーである川崎マイクロエレクトロニクスの全株式を、同じくファブレス半導体ベンダーで大阪に本社を置くメガチップスに譲渡する。この譲渡についてメガチップスと基本合意書を締結することを決議し、2012年4月20日に発表した。
2012年5月下旬をめどにJFEホールディングスがメガチップスと株式売買契約書を締結し、同年6月下旬までに川崎マイクロの全株式をメガチップスに譲渡する予定である。これにより川崎マイクロは、メガチップスの完全子会社になる。
川崎マイクロによると、同社は液晶パネルや通信機器、事務機器などの応用分野に向けたASICを手掛けており、継続して収益を上げる事業体制を確立してきた。しかし、「将来にわたって技術的な競争力を強化し、顧客へのサービスをなお一層向上させていくには、他社との戦略提携を通じて、事業を発展させていくことが不可欠との考えに至った」(同社)という。
さらに川崎マイクロはメガチップスについて、「アプリケーション上流部からの開発力とアルゴリズムやアーキテクチャ分野での高い技術力をもとにLSIおよびシステム製品の設計開発および販売を行っている研究開発型ファブレス半導体メーカーで、顧客志向の高いASICを核とした事業を展開しているという点が川崎マイクロと共通している。技術および市場ともに相互補完的な関係にあることなど、川崎マイクロにとってのベストなパートナーであると判断した」と述べている。
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