2013年第1四半期の半導体在庫は、半導体売上高の増加に伴い、4.6%減少した。今後は、2013年後半の需要増に備えて在庫は増えるとみられている。
米国の市場調査会社であるIHS iSuppliによると、2013年第1四半期末の半導体在庫は、376億米ドルだったという。2012年第4四半期末の384億米ドルから4.6%の減少となる。
これは、2013年後半の売り上げ回復を見込む半導体メーカーや機器メーカー、受託製造業者からの需要が回復したためである。
ただし、半導体メーカーの在庫が減少した一方で、機器メーカーの在庫は増加傾向にある。2013年第1四半期の携帯電話機メーカーの在庫は7.2%増加し、PCメーカーはノートPCとデスクトップPCの在庫が6%増えた。
IHS iSuppliは、「こうした影響を受け、半導体メーカーの抱える半導体在庫は、2013年第2四半期には増加すると予想される。だが、民生機器向け半導体の在庫はそれほど大きく増加することはないだろう」と述べている。
IHS iSuppliの半導体市場調査部門でアナリストを務めるSharon Stiefel氏は、報告書の中で、「半導体メーカー以外にも、さまざまなセグメントのサプライチェーンで在庫の増加が予想される。これは、エレクトロニクス業界が2013年後半の需要増に備えていることを示している」と分析している。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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