セイコーエプソンは2014年10月7〜11日に千葉市の幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN2014」(シーテック ジャパン)でメガネ型のウェアラブルデバイス「MOVERIO(モベリオ)」を使った「ルービックキューブ」の攻略ガイドデモなどを披露した。
セイコーエプソンは2014年10月7〜11日に千葉市の幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN2014」(シーテック ジャパン)でメガネ型のウェアラブルデバイス「MOVERIO(モベリオ)」として2014年6月に発売した「BT-200」を中心とした展示を行った。
BT-200は、シースルーグラスを採用したメガネ型情報端末。重さは約88gでIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth V3.0を内蔵。OSにはAndroidを採用し、内蔵された、GPS、地磁気センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーなど各種センサーに対応するAndroidアプリを開発することでさまざまなソリューションが生み出せる。
CEATEC 2014では、シースルーのためグラスを通して見える風景の中に、映像を浮かび上がらせて見ることができるというMOVERIOの特徴を生かしたユニークな体験型デモを披露した。
体験デモの1つが、立方体パズル「ルービックキューブ」の攻略支援デモだ。
デモコーナーには、6面完成まで“あと4手”“あと7手”と完成間近のルービックキューブの実物が用意されており、これをMOVERIOのグラス越しに映し出される、ガイドの動画を見ながら、6面全ての色をそろえるという内容だ。
まず、あらかじめインストールされているデモアプリを立ち上げ、“あと4手”のルービックキューブであれば、あと4手と書かれたイラストを、MOVERIO搭載カメラで認識すると、攻略ガイドのビデオが自動再生され、その動画を見ながら、実際のルービックキューブを操作して6面完成させるという流れ。
ルービックキューブで遊んだ経験があれば、お分かりかと思うが、完成間近の操作はややこしく、攻略本や攻略サイトと照らし合わせても、ミスしがちだ。しかし、MOVERIOであれば、実物と攻略ガイドが同一視野上にあるため、間違った操作をしかけてもすぐに違いに気付き、正しい操作に戻れる。“あと7手”のルービックキューブも、わずか2〜3分程度の攻略ガイドを見ながら、いとも簡単に完成できた。
セイコーエプソンでは、こうした複雑な作業、操作を支援できる利点を生かし、プリンタや産業機器のメンテナンスなど業務用用途への提案を強化しているという。「Androidアプリを開発を開発するだけで、さまざまな機器に応じたAR(拡張現実)を利用した作業支援システムが実現できる。他にもさまざまな応用が考えられ、MOVERIOの応用用途を広げていきたい」(セイコーエプソン)としている。
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