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合併迫るFreescale、過去最高益で有終の美「NXPとの合併準備は順調」とCEO(3/3 ページ)

» 2015年07月28日 12時30分 公開
[Junko YoshidaEE Times]
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RF部門は減少

 FreescaleのRF製品の売上高(無線インフラ市場向けパワーアンプを含む)は、前年同期比で48%増となる1億7700万米ドルだったが、同年前期の1億8400万米ドルからは連続して減少した。

 車載用マイコンの売上高は3億500万米ドルだった。前期の3億700万米ドル、前年同期の3億800万米ドルからは減少した。Lowe氏によると、これは自動車の世界生産の減少の影響を受けたことによるものだという。特に新興市場でそのような傾向が強かったようだ。一方で、ダッシュボードが以前より大きくなったことや、先進運転支援システム(ADAS)およびインフォテインメントシステムの普及により、自動車での半導体の使用が増えたことが、車載用マイコンの成長につながったとLowe氏は述べている。

 Freescaleのアナログおよびセンサー部門の売上高は2億2300万米ドルに増加した。デジタルネットワーキング部門の売上高は1億8400万米ドル。前期の2億1400万米ドル、前年同期の2億9100万米ドルから減少した。

 Lowe氏は2015年上半期の決算について、5つの事業分野のうち4つが予想通りに業績を挙げていると述べた。同社全体の成長スピードは半導体業界の平均よりも早いという。Lowe氏は、Freescaleの従来の事業が安定するにつれ、デジタルネットワーキング分野の成長も回復すると見込んでいる。

中国通信市場への投資は、一時的に中止

photo 画像はイメージです

 記者説明会で、Lowe氏は、中国の経済成長の鈍化が、Freescaleの業績に一部影響を与えていると言及した。

 中国のGDPは、2015年の7.2%から2017年は6.25%に減少するとみられている。自動車の売れ行きも、やや鈍化するようだ。ただLowe氏は、長期的な視点では、それほどの影響はみている。

 一方、Freescaleの中国でのRF事業は、自動車とはまったく異なる理由で成長が鈍化しているという。LTEネットワーク構築に関連する、中国政府の汚職調査の問題から、中国通信市場への投資を一時的に中止しているからだ。

【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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