「PS Vita」を分解、クアッドコアプロセッサはソニー/IBM/東芝が共同開発:製品解剖(3/3 ページ)
[Allan Yogasingam,UBM TechInsights]
ここからは、PS Vitaに搭載されている主要な部品をリストとボード写真で詳しく紹介していこう。
以下が主要部品のリストである。
- ソニーのクアッドコアプロセッサ「CXD5315GG」(Samsung製の256MバイトMobile DDR2-S4 SDRAMダイ「K4P2G324EC」を2個(合計512Mバイト)統合)
- 東芝のマルチチップメモリパッケージ「THGBM3G5D1FBAIE」(メモリチップとコントローラチップを統合)
- Marvell Technology Groupの無線SoC「88W878S-BKB2」(Wi-Fi/Bluetooth/FM受信の機能を統合した「Avastar」ブランド品)
- 富士通セミコンダクターのマルチチャネルスイッチングコントローラICとみられる「MB44C026A」
- ソニーの「1144KM427」(旭化成エレクトロニクス(AKM)の磁気コンパスICの可能性がある)
- Wolfson MicroelectronicsのオーディオコーデックIC「WM1803E」
- QualcommのシングルモードモデムIC「MDM6200」
- Qualcommの電源管理IC「PM8028」
- 東芝のMobile SDR SDRAM「TY890A111222KA」
- Kionixの3軸MEMS加速度センサー「KXTC9」
- Avago TechnologiesのGSMパワーアンプ「ACPM-7868」
- Avago TechnologiesのW-CDMAバンドV用パワーアンプモジュール「ACPM-5005」
- Avago TechnologiesのW-CDMAバンドI用パワーアンプモジュール「ACPM-5001」
- Avago TechnologiesのW-CDMAバンドII用パワーアンプモジュール「ACPM-5002」
- Avago TechnologiesのW-CDMAバンドVIII用パワーアンプモジュール「ACPM-5008」
- EpcosのSAWデュプレクサ「B7429」
- ソニーのSP10Tアンテナスイッチモジュール「CXM3555ER」
- Atmelの224チャネルのタッチスクリーンセンサーIC「MXT224」
- STMicroelectronicsの「32P10SOD」
- STMicroelectronicsのジャイロセンサー「3GA51H」
通信ボードの詳細写真(クリックで拡大)。赤色でマーキングしたチップがQualcommの電源管理IC「PM8028」、青色がAvagoのGSMパワーアンプ「ACPM-7868」、緑色がAvagoのW-CDMAパワーアンプ「ACPM-5001」、黄色がEpcosのSAWデュプレクサ「B7429」、紫色とオレンジ色、水色が、それぞれAvagoのW-CDMAパワーアンプ「ACPM-5008」、「ACPM-5002」、「ACPM-5005」である。出典:UBM TechInsights
メインボードの詳細写真(クリックで拡大)。赤色が512MバイトのSamsung製DRAMを統合したソニーのクアッドコアプロセッサ「CXD5315GG」、緑色が・MarvellのWi-Fi/Bluetooth/FMコンボチップ「88W878S-BKB2」、青色がメモリチップとコントローラチップを統合した東芝の「THGBM3G5D1FBAIE」、黄色が富士通セミコンダクターのマルチチャネルスイッチングコントローラICとみられる「MB44C026A」である。出典:UBM TechInsights
メインボード背面の詳細写真(クリックで拡大)。赤色がKionixの3軸MEMS加速度センサー「KXTC9」、緑色がSTMicroelectronicsのジャイロセンサー「3GA51H」、青色がWolfsonのオーディオコーデックIC「WM1803E」である。
背面側のタッチパネルである。
Allan Yogasingam氏
UBM TechInsightsでテクノロジーロードマップ担当のマネジャーを務めている。なおUBM TechInsightsは、米EE Times誌と同じくUnited Business Mediaの傘下にある技術情報サービス企業である。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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