インドの携帯電話機メーカーが、Intelの「Atom」を搭載したスマートフォンを発売する。Atomを搭載することで、インドの巨大な携帯電話機市場において、競合他社と差異化を図るという。
Intelのプロセッサ「Atom」を搭載した初のスマートフォン「XOLO X900」が、インドで発売される。
XOLO X900は、Intelとインドの携帯電話機メーカーであるLava Internationalの提携によって誕生した。小売価格は約2万2000ルピー(約445米ドル)で、2012年4月23日に販売を開始する。
XOLO X900は、2012年2月にスペインのバルセロナで開催された「Mobile World Congress 2012(MWC)」で発表された。動作周波数1.6GHzのシングルコアプロセッサ「Atom Z2460」と4.03インチのディスプレイを搭載し、16Gバイトの内蔵メモリと1GバイトのRAMを備える。800万画素のフラッシュ付きカメラを背面に、130万画素カメラを前面に内蔵する。
OSは「Android 2.3(開発コード名:Gingerbread)」だが、近いうちに「Android 4.0(開発コード名:Ice Cream Sandwich)」へのOTA(Over the Air)アップグレードを実施する計画だという。
電池をフルに充電した状態で、最大5時間の3GによるWebブラウジング、45分間の動画再生、8時間の音声通話が可能だという。また、1秒間に最大10枚の画像を撮影できる。
Lava Internationalは、Atomを搭載したスマートフォンの投入によって、インドの巨大な携帯電話機市場で他のメーカーとの差別化を図りたい考えだ。同社は、インドの大型家電チェーンであるCromaと提携してXOLO X900を市場展開していく計画だという。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.