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2012年Q4の半導体売上高、TIとInfineonは前期比で2桁台の減少へビジネスニュース 市場予測

2012年第4四半期における半導体メーカーの売上高ランキングの予測を市場調査会社が発表した。TIとInfineonは、上位にランクインしているものの、売上高は2社とも前期比13%減少するとみられる。好調なのはQualcommで、前期比20%の成長を記録する見込みだ。

» 2012年11月22日 10時05分 公開
[Peter Clarke,EE Times]

 市場調査会社であるSemiconductor Intelligenceによると、2012年第4四半期の半導体市場は連続して0.5%成長するものの、2012年通年では前年比で2.5%縮小するという。同社は、2012年第4四半期の売上高予測に基づいて、大手半導体メーカー数社をランク付けした。

 Semiconductor Intelligenceは、2012年第4四半期の売上高について、Texas Instruments(TI)とInfineon Technologiesはいずれも13%減少する一方、Qualcommは20%増加するなど、企業間で大きく異なると予測している。

2012年第3四半期と同年第4四半期の推定売上高を比較した結果。TIとInfineonは需要の低さが要因となって13%減になるとみられている。Qualcommは、モバイル機器の普及加速に後押しされて、20%の成長を遂げる見込みだ。出典:Semiconductor Intelligence

 Semiconductor Intelligenceは、「企業や消費者によるPCへの支出が鈍化している一方、スマートフォンやタブレット端末への支出は堅調である」と説明した。サプライチェーンでは、最終需要の回復に合わせて市場も迅速に回復できるよう、在庫調整が行われているという。

 Semiconductor Intelligenceの年間予測は、世界各国の国内総生産(GDP)と連動した指標に基づいている。

世界の主要地域のGDP 出典:Semiconductor IntelligenceおよびIMF

 国際通貨基金(IMF)による最新の予測では、2013年の世界のGDP成長率は3.6%で、2012年の3.3%からわずかに改善するとみられている。GDP成長率が2012年から2013年に0.3ポイント改善することは、2013年の半導体市場が8〜10%成長することに相当する。

 エレクトロニクス市場の見通しは不安定だ。Semiconductor Intelligenceは、この要素に基づき、2013年の半導体市場の成長率を9%と予測している。

【翻訳:平塚弥生、編集:EE Times Japan】

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