2012年第4四半期における半導体メーカーの売上高ランキングの予測を市場調査会社が発表した。TIとInfineonは、上位にランクインしているものの、売上高は2社とも前期比13%減少するとみられる。好調なのはQualcommで、前期比20%の成長を記録する見込みだ。
市場調査会社であるSemiconductor Intelligenceによると、2012年第4四半期の半導体市場は連続して0.5%成長するものの、2012年通年では前年比で2.5%縮小するという。同社は、2012年第4四半期の売上高予測に基づいて、大手半導体メーカー数社をランク付けした。
Semiconductor Intelligenceは、2012年第4四半期の売上高について、Texas Instruments(TI)とInfineon Technologiesはいずれも13%減少する一方、Qualcommは20%増加するなど、企業間で大きく異なると予測している。
Semiconductor Intelligenceは、「企業や消費者によるPCへの支出が鈍化している一方、スマートフォンやタブレット端末への支出は堅調である」と説明した。サプライチェーンでは、最終需要の回復に合わせて市場も迅速に回復できるよう、在庫調整が行われているという。
Semiconductor Intelligenceの年間予測は、世界各国の国内総生産(GDP)と連動した指標に基づいている。
国際通貨基金(IMF)による最新の予測では、2013年の世界のGDP成長率は3.6%で、2012年の3.3%からわずかに改善するとみられている。GDP成長率が2012年から2013年に0.3ポイント改善することは、2013年の半導体市場が8〜10%成長することに相当する。
エレクトロニクス市場の見通しは不安定だ。Semiconductor Intelligenceは、この要素に基づき、2013年の半導体市場の成長率を9%と予測している。
【翻訳:平塚弥生、編集:EE Times Japan】
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