Milanesi氏は、「2013年のPCの売り上げは減少すると予想されている。これは、経済の低迷による一時的な傾向ではなく、ユーザーの行動の長期的な変化を反映した結果だ」と述べる。
Gartnerは、「小型ノートPC(ウルトラモバイル)の成長によって、PCの売り上げの減少はある程度相殺される」と予想している。同社は、「従来型のPCと小型ノートPCの2013年の合計出荷台数は、前年と比べて3.5%の減少にとどまる見通し」だとみている。
タブレット端末についてGartnerは、「2013年の世界出荷台数は、2012年から70%増となる1億9700万台に達する」と予測する。
Gartnerでリサーチディレクタを務めるRanjit Atwal氏は、「価格の低さや多様なフォームファクタ、クラウドアップデート機能、魅力的なアプリケーションなどにけん引され、タブレット端末市場の拡大は今後も続く」と指摘している。
スマートフォンもタブレット端末と同様に、新興市場での普及によって低価格化が進むだろう。Gartnerによれば、2013年における携帯端末の総出荷数は18億7500万台に上ると予想されているが、そのうち10億台はスマートフォンが占めるとみられている。2012年の6億7500万台から、さらに成長する見込みだ。
GartnerのMilanesi氏は、「スマートフォンやタブレット端末の普及には、単なる“ハードウェアの置き換え”以上の意味がある。アプリ(アプリケーション)やパーソナルクラウドの利用によって、ソフトウェアやチップセットにも影響を与えるだろう」と述べた。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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