ジャパンディスプレイが、フルHDの解像度を備えた5.2型有機ELディスプレイを開発したと発表した。独自の「RGBW」方式の画素構成で、高輝度と高精細を実現したという。
ジャパンディスプレイは2013年5月21日、フルHD(1080×1920画素)の5.2型有機ELディスプレイを開発したと発表した。画素密度は423ppi。2013年4月に韓国で発売を開始したSamsung Electronicsのスマートフォン「GALAXY S4」は、同じフルHDの有機ELディスプレイを搭載しているが、こちらの画素密度は441ppiである(関連記事:指を触れない操作に音入り写真、新機能搭載の「GALAXY S4」)。
今回開発した有機ELディスプレイは、白色有機ELとカラーフィルタで構成されている。特徴的なのは、一般的にカラーフィルタは赤、緑、青(RGB)から成るが、ジャパンディスプレイの場合は、RGBに白(white)を加えた「RGBW」方式の画素構成になっている点だ。これにより、高精細だけでなく高輝度も実現できるという。
さらに、ジャパンディスプレイは、石川県能美郡に所有する石川工場内に、少量生産が可能なパイロットラインを敷設すると発表した。2014年春の稼働を予定している。今後は、同ラインにて開発の試作を行う一方で、有機ELディスプレイの量産化に向けて材料や設備などの検証を進めていくとしている。
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