経営の悪化により、合弁解消が決まっていたST-Ericsson。同社のモバイル機器向けGPS事業をIntelが買収するという。Intelは、モバイル機器向けチップ市場でのシェア拡大に向け、着々と手を打っているようだ。
Intelが、ST-Ericssonのモバイル機器向けGNSS(Global Navigation Satellite System)事業を買収するという。ST-Ericssonの親会社であるSTMicroelectronicsとEricssonは2013年3月に、ST-Ericssonを解消することで合意したと発表していた。合弁の解消は、2013年第3四半期までに完了する見込みだ(関連記事:“足かせ”だったST-Ericsson、親会社が解消に合意)。
売却額は明らかにされていないが、Intelから現金を受け取れることと、従業員の解雇数を減らせることから、ST-Ericssonは合弁解消にかかわる費用を約9000万米ドル圧縮できると試算している。
ST-Ericssonが手掛けてきたモバイル機器向けのチップは、Intelがシェアの拡大を狙っている市場だ。
ST-Ericssonの資産や知的財産権に加え、英国やインド、シンガポールで勤務するST-Ericssonのエンジニア約130人が、Intelの無線プラットフォーム研究開発部門に移るとみられている。
【翻訳、編集:EE Times Japan】
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