組み込み制御/監視システムには、「RIO(Reconfigurable I/O:再構成可能I/O)」が適している。RIOは、リアルタイムプロセッサ、FPGA、I/Oから成る。FPGAは、PXIのようにLabVIEWでプログラミングできるようになっていて、「組み込み技術者でなくても、簡単に組み込みシステムを構築できる」(日本NI)点が、他社製品との大きな違いだという。
RIOは、ナノ秒レベルの緻密なモーター制御を得意とする。そのため、日本NIとしては工業用機械の制御や監視を重点的なターゲット分野の1つとしている。ただし、こういった分野では、「PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を使うのが一般的になっているので、新たな制御システムの導入には抵抗感があるようだ」(同社)という。
だが、工業用機械が進歩するにつれて、より繊細な制御を必要とする場合が多くなっていて、それに対応できるようなカスタム基板を作成するか、それとも高価なPLCを購入するか、という判断に迫られることもある。日本NIは、「このような時に、これまでラダー言語でプログラミングを行ったことしかないエンジニアにとって、(グラフィックスで直感的に設計ができる)LabVIEWが役に立つのではないか」と主張する。
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