「iPad」はどうだろうか? 決算報告を確認すると、問題を抱えているようにみえる。2014年度第2四半期の販売台数は1635万台で、前四半期の2600万台から大幅に減少した。さらに、前年同期の1947万台からも減少している。
Cook氏は、iPadの販売実績が減少した背景を即座に説明し、「セルイン(店頭出荷)とセルスルー(販売台数)の問題によるもの」という見解を示した。Cook氏は、2013年第2四半期の間、Appleは「iPad mini」の供給と需要の後れを取り戻そうとしていたと説明した。
Appleによれば、2014年度第2四半期は、iPadの供給と需要はバランスが取れていたようだ。2014年度第2四半期におけるiPadの販売台数は、実際は、前年同期よりも130万台増えているという。だが、厳密には消費者向けではなく販売店向けの販売台数を報告するため、数値上では2014年度第2四半期にiPadの販売が減少したようにみえる、とCook氏は述べている。
2014第2四半期における「Mac」の販売台数は、同年第1四半期の480万台から410万台に減少したが、前年同期比では増加している。Appleは2014年第1四半期に投入した「Mac Pro」以降は新製品を発表していない。同社は今後数カ月のうちにノートPCを一新する予定である。
「iPod」の売上高は引き続き減少していて、2014年度第2四半期の販売台数は276万台だった。iPodの販売台数は、同年第1四半期は605万台、2013年第1四半期は560万台だった。一方、iTunesとソフトウェア/サービス部門の売上高は前期比、前年同期比ともに成長していて、Appleは2014年度第2四半期の収益のうち45億7000万米ドルをこれらの部門から得た。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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