山田氏によれば、「基調講演の内容もこれまでとは異なる」という。ITによって社会は劇的に変わったが、さらにIoTが加わるとさらなる変化が予想される。この時、組み込み技術に期待されているものは何か。「もっと顧客のビジネスイノベーションを知ることが必要だ」と話す。各業界を代表する講演者からは「IoT時代に対応する組み込み技術のあるべき姿」が語られる予定だ。
招待講演は、マイクロソフト(講演者未定)による「マイクロソフト社の今後のIoTへの取り組み」(予定)。特別講演は、東京大学大学院情報学環学際情報学府の教授を務める坂村健氏、名古屋大学大学院情報科学研究科の教授を務める高田広章氏、東京大学先端科学技術研究センターの教授を務める森川博之氏、および経済産業省商務情報政策局情報処理振興課(講演者未定)らの講演が予定されている。
技術セミナーは今回も無料で受講できる。「IV&V」、「Wi-SUN」、「アジャイル開発」、「車載セキュリティ」、「モデルベース開発」、「ISO26262」などをテーマとした90分のテクニカルセッションとなる。
この他、国内産業の競争力向上などに寄与する組み込み技術やソリューション、サービスを表彰する「ETアワード」が今回も実施される。組み込み技術は汎用性が高いため、今回は事前に応用分野を選択しなくても応募できるように募集要項を変更した。具体的には市場へのインパクトが高い技術やビジネスモデル、IoTやクラウド、機能安全などこれからの市場トレンドに合致した技術などであれば、応募することができる。ETアワードの募集期間は9月上旬から10月14日までで、10月21日に1次審査が行われる。併催イベントとしては恒例となった「ETロボコンチャンピオンシップ大会」(競技会は11月19日に実施)も行われる。
なお、開催概要説明会では、2015年に大阪で開催される組込み総合技術展 関西/Embedded Technology West 2015」(ET West)についても概要を発表した。10周年を迎えるET Westは、大阪駅に直結したグランフロント大阪コングレコンベンションセンターを会場に、2015年6月10〜11日の2日間行われる。
アイティメディアでは、EE Times Japan、MONOist、EDN Japanによる「Embedded Technology 2014特集」を開設し、開幕前の事前情報から会期中の会場リポートなど、ET 2014に関する最新情報をお届けする予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.