スマートメーターなどを対象にした無線通信規格の業界団体である「Wi-SUN Alliance」は、2012年4月27日に東京都内でオープンハウス(説明会)を開催する。
スマートメーターなどを対象にした無線通信規格の業界団体である「Wi-SUN Alliance」は、2012年4月27日に同団体初となるオープンハウス(説明会)を、東京都内で開催する。Wi-SUN Allianceに関心のある企業を対象に、同団体の活動の内容や、参加条件、活動スケジュールなどを説明するとともに、参加企業の募集を開始する。参加は無料で、同団体のWebサイトから申し込める。
Wi-SUN Allianceは2012年1月に、アナログ・デバイセズ、富士電機、村田製作所、情報通信研究機構(NICT)、オムロン、大崎電気工業、ルネサス エレクトロニクス、Silver Spring Networksの合計8社によって設立された。
Wi-SUN Allianceの活動の大枠は以下の通りである。まず、スマートメーター向けに物理層を規定した国際標準規格である「IEEE 802.15.4g」および、同規格の策定に伴って追加されたMAC層規格「IEEE 802.15.4e」のさまざまな規定(オプション)の中から、特定のアプリケーションに適したものを抽出し、仕様化する。そしてその後、物理層とMAC層の仕様に対して相互互換を確保するための認証プログラムを策定、実施する。MAC層に関しては、IEEE 802.15.4eに限定せず、想定したアプリケーションに適したものを幅広く活用する方針である。アプリケーションとしては、スマートメーターの他に、例えばさまざまな機器間通信(M2M)インフラ、FA機器制御、ヘルスケアなどを想定している。
4月27日のオープンハウス以降、参加企業からWi-SUN仕様についての意見を募集し、仕様の策定作業に入る。2012年夏をメドに、Wi-SUNの認証プログラムの第1弾を発表することを目指す。
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