インテルが、IPテレビ事業をVerizon Communicationsに売却する。Verizon Communicationsは、光ファイバブロードバンドサービス「FiOS」にインテルのIPテレビ向け技術を利用するとしている。
インテルは2014年1月21日(米国時間)、同社のIPテレビ事業をVerizon Communicationsに売却することで合意したと発表した。売却の金額などは非公開となっているが、規制当局の承認を得て、2014年第1四半期に完了する見込みだとしている。Verizonは、インテルの同事業に所属する約350人の従業員に対して、Verizonに移るオファーを出しているという。
インテルのIPテレビ事業を買収することで、Verizonは、光ファイバを利用したインターネットサービス「FiOS」の構築を加速できるとコメントしている。
インテルのCEOであるBrian Krzanich氏は、「当社のIPテレビ向けプラットフォームは非常に革新的な製品だ。FiOSと(4Gの)無線ネットワークを所有するVerizonの下で、視聴者がテレビコンテンツにアクセスする手段を一変する可能性がある。また、この売却によって、当社はモノのインターネット(IoT)からデータセンターまで、幅広い分野に向けたコンピュータ技術の開発に注力できるようになる」と述べている。
Verizonは、2013年12月に、コンテンツデリバリネットワーク(コンテンツ配信網)の大手であるEdgeCastや、動画コンテンツなどのアップロード技術を手掛けるupLynkを買収すると発表したばかりである。
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