サーコム・ジャパンは2014年10月28日、テレビ用同軸ケーブルを用いてインターネット接続を行う「EoC」(Ethernet over Coaxial cable)を実現する装置を開発し、OEM製品として販売を開始した。
台湾・Sercommの日本法人であるサーコム・ジャパンは2014年10月28日、テレビ用同軸ケーブルを用いてインターネット接続を行う「EoC」(Ethernet over Coaxial cable)を実現する装置を開発し、OEM製品として販売を開始したと発表した。
EoCは、テレビ用の同軸ケーブルを用いて、安定した高速ネットワークを構築しやすいという特徴があり、LANケーブルが施設されていない建築物が多いアジア圏を中心に普及が期待されている。日本でも「インターネットの普及に伴い進んでいる屋内のLAN配線だが、一部の集合住宅・施設では導入コストや技術的な面で困難な場合があり、既存設備の同軸ケーブルの活用が求められることがある」(同社)という。
そこで、サーコム・ジャパンでは、中国を中心としたアジア圏で年間12万台を出荷しているというEoCネットワーク装置をベースに国内市場向けにカスタマイズしたODM製品を開発した。
EoCネットワーク装置は、施設などの管理スペースに配置される親機「EAV112」と、各居室に設置される子機「EAV424」からなる。親機、子機ともに、「HomePlug AV」「IEEE1901」に準拠し、同軸ケーブルでのデータ転送速度は最大600Mビット/秒(規格値)となっている。同軸端子数は、親機が4端子(入力2端子、出力2端子)、子機が2端子(入力1端子、出力1端子)。有線LANポートは、親機が2ポート、子機を4ポート備えている。
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