「GALAXY S4」をはじめ、スマートフォンの機種を豊富にそろえるSamsung Electronics(サムスン電子)が、スマートフォンの営業利益でApple(アップル)を抜いた。一方で「iPhone」は、中国の低価格スマートフォンに押され、販売台数が伸び悩んでいるという。
米国の市場調査会社であるStrategy Analyticsによると、Samsung Electronicsは、2013年第2四半期におけるスマートフォンの営業利益で世界第1位の座を獲得したという。
同四半期におけるSamsungの携帯電話事業部門の営業利益は、52億米ドルに達した。Appleは、「iPhone」の販売による営業利益が約46億米ドルで、2位に順位を落とした。Strategy Analyticsは、「中国メーカーをはじめとするライバル企業とAppleの競争は激化していて、『iPhone 5』の売上高が伸び悩んだ。それによって粗利益率も低下した」と分析している。
Appleは、2009年第3四半期から2013年第1四半期までの間、スマートフォンの営業利益で首位の座を確保してきた。
2013年第2四半期の世界スマートフォン出荷台数は、2億2960万台に達した。前年同期比で47%増加している。
2013年第2四半期におけるSamsungのスマートフォン出荷台数は7600万台で、33.1%のシェアを獲得した。一方、Appleのスマートフォン出荷台数は3120万台で、シェアは13.6%だった。
Strategy Analyticsでリサーチディレクタを務めるNeil Mawston氏は、「iPhoneの販売台数は伸び悩みをみせている。このままではiPhoneは、ローエンドの3インチ台Androidスマートフォンと、ハイエンドの5インチ台Androidスマートフォンの挟み撃ちにあう可能性がある」と述べている。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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