ザインエレクトロニクスは2014年3月31日、パナソニックに対して液晶ドライバ用高速インタフェース「eDriCon技術」をライセンス供与すると発表した。
ザインエレクトロニクスは2014年3月31日、パナソニックに対して液晶ドライバ用高速インタフェース「eDriCon技術」をライセンス供与すると発表した。今回のライセンス供与により、パナソニックはeDriCon技術を応用した車載機器向けの液晶ドライバICを展開していく。
今回、ザインがパナソニックセミコンダクター事業部にライセンス供与するeDriCon技術は、ザインのインタフェース技術「V-by-One技術」を応用したもので、1.2Gビット/秒の高速伝送が行えるドライバインタフェース技術。独自のCDR*)技術により14対のデータ線と3本の制御線を4対のデータ線のみで伝送可能でき、表示制御用LSI(TCON)から液晶ドライバICへ画像データを伝送する信号線にクロックを重畳させられる。これにより、ケーブル本数を大きく削減でき、コスト削減、配線スペース削減が見込める技術となっている。
*)Clock Data Recoveryの略。クロック(電子システム動作に必要な時計)信号を他の情報に混合させて送信した上で、受信時にクロック信号を再生する技術。
車載情報機器などでもフルHDの高解像度動画など大容量データコンテンツを扱うケースが増えている。ザインでは、「(eDriCon技術に対応した)パナソニックの液晶ドライバICとザインのTCONの付加価値によって、今後、車載インフォテインメントシステムが必要とするフルHDの高解像度化に対応することが可能となる」としている。
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