1つのCSRmeshネットワーク上には、理論的に6万5000台以上のBluetooth Smart対応機器を接続することができる。複数のネットワークを組み合わせることにより、ほぼ無限大のBluetooth Smart対応機器を接続して、スマートフォンなどの端末から直接制御できる可能性がある。
Ahmadi氏は、CSRmesh応用の一例として、スマートホームを紹介した。家庭内にあるカーテンや照明機器、スプリンクラー、空調機器、オーディオビデオ機器など、60〜80個の製品がCSRmeshネットワークに接続され、スマートフォンで制御することができるようになるという。さらに、サムスンが提供を始めたCSRmesh応用の家庭用照明制御システムもビデオで紹介した。
さらにAhmadi氏は、CSRmeshネットワークの普及を加速するための「サービスプラットフォームを整備していく」と述べた。クラウドシステムと連動した大規模なサービスプラットフォームも検討している。そのために、「インドアナビゲーション技術やビーコン技術、アセットトラッキング技術などを組み合わせた新しいサービスの可能性を追求していく」考えである。
既に、商業店舗などではクラウド連動型のプロジェクトが進行中である。購入履歴や売れ筋製品の管理データに基づく店舗のレイアウト変更や、ビーコンエリア内にいるスマートフォンを所持する消費者へのクーポン発行などが行われているという。街灯や電柱などにCSRmesh対応のビーコンを設置しておけば、公共性のあるエリア情報も、速やかにCSRmesh対応のIoT機器に送信することができる。Ahmadi氏は、「町単位のネットワークも容易に構築することが可能となる。しかも、CSRmeshは受信した信号をリピートするので、通信のロバストネスも高い」と、ネットワーク構築やセキュリティに関わる有用性を強調した。
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