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2019年までのストレージ市場を展望する(前編)福田昭のストレージ通信(14)(2/2 ページ)

» 2015年06月16日 09時00分 公開
[福田昭EE Times Japan]
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2015年第1四半期HDD出荷は1億2500万台

 TRENDFOCUSは、直近の市場動向についても説明した。2015年第1四半期(1〜3月期)の世界全体のHDD総出荷台数は1億2498万台で、前四半期(2014年10〜12月期)に比べて少なからず落ち込んだとする。ノートPCの需要が軟化したことが大きな理由だという。

 HDD市場は現在、3社のベンダーによる寡占状態にある。最大のシェアを握るのがWestern Digitalで、44%を占有する。続いてSeagate Technologyが40%のシェアを維持している。東芝のシェアは16%で、3社の中では最も小さい。

 HDD市場は大きく、クライアント/コンシューマ向けとエンタープライズ向けに別れる。2015年第1四半期の内訳はクライアント/コンシューマ向けが1億633万台で大半を占めた。エンタープライズ向けは1865万台だった。

 クライアント/コンシューマ向け市場でのベンダー別シェアはWestern Digitalが44%、Seagate Technologyが39%、東芝が17%である。エンタープライズ向け市場はSeagateが強く、49%とほぼ半分のシェアを占める。Western Digitalのシェアは40%、東芝のシェアは11%であまり高くない。

2015年第1四半期のHDD出荷台数(世界市場)とHDDベンダーごとのシェア。出典:TRENDFOCUS 2015年第1四半期のHDD出荷台数(世界市場)とHDDベンダーごとのシェア。出典:TRENDFOCUS (クリックで拡大)

後編に続く

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